アーカイブ 2009年09月
* 製造業の損益分岐点比率が悪化
2009年09月21日 . カテゴリ ニュース.
上場製造業の損益分岐点比率が2008年度に89・2%と07年度比13・1ポイント高まり、7年ぶりの水準に悪化したことが分かった。企業の業績は、最悪期を脱しつつあるが、売上を伸ばすことは難しいだけに、企業は、一層の費用削減を迫られそうだ。
損益分岐点比率が悪化した最大の理由は売上の減少。08年度の売上高は07年度比で10・7%減った。
企業の費用は売上高の増減によって変わる「変動費」と、売上高の増減で変動しない「固定費」に分けられる。原材料費など変動費は9・7%減と売上高の減少率を下回っており、販売減に対して、変動費の削減が追いついていない状況。
ただ、固定費と変動費を正確に把握(固変分解)しないと、分析自体が無意味になってしまう。
▼損益分岐点比率
企業の収支が均衡し利益がゼロとなる売上高の水準を損益分岐点と呼ぶ。この損益分岐点を実際の売上高で割ったのが損益分岐点比率。100%を下回ると黒字、100%超は赤字となる。
* 役員報酬の公表、義務化に
2009年09月17日 . カテゴリ ニュース.
金融庁は2010年の3月期から上場企業などに役員報酬の公表を義務付ける方針を固めた。現在、任意公表になっている有価証券報告書で、役員報酬総額のほか、支払い形態や報酬額の決定方法を掲載するように求め、投資家が監視しやすくする。
日本では、欧米ほどの高額報酬を出す企業は少ないが、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも、金融機関幹部の報酬制限の指針策定で合意していて、国際的な流れを受けて、公表義務付けを固めたようだ。
金融庁は年内にも、金融商品取引法に関する内閣府令の改正案を策定し、意見を募ったうえで、3月期決算企業が来年6月までに提出する有価証券報告書から掲載を義務付ける方針。
上場企業のほか、非上場企業でも株主数が1,000人以上いる場合や社債発行会社なども対象になる。取締役と監査役に支払う役員賞与を含む役員報酬総額のほか、現金やストックオプション(新株購入権)といった報酬の支払い形態や報酬の決定方法も公表を義務付ける。例えば業績連動型報酬を導入している場合、売上高や最終損益などの増減が報酬にどの程度反映されるかなど明確な基準を示さなければならない。
役員報酬総額は、定款または株主総会で決めることが会社法で義務付けられていて、多くの上場企業は有価証券報告書に総額を載せているが、支払い形態や報酬額の決定方法まで載せている企業はほとんどない。
金融庁は来年度以降、役員の個別報酬の公表義務付けも検討していて、「代表権を持つ役員」など、対象者に一定の条件を設ける案が出ている。ただ、個別報酬の公表は、企業の抵抗が強いので、難しいかもしれない。
与党となった民主党は、「公開会社法」の素案をまとめたりしているので、今後、役員報酬の公表に関しては、また動きがあるかも知れない
* 建設業への融資低調
2009年09月11日 . カテゴリ ニュース.
銀行の建設業向けの貸付金残高が減り続けている。今年6月末の貸出残高は13兆5,309億円で、建設業者の倒産件数が過去最多を記録した1984年以来、25年ぶりの低水準となった。銀行が審査を厳しくしているうえ、新規の資金需要も減少しているようだ。
東京商工リサーチによると、建設業者の倒産件数は毎月300件以上と高水準で推移しており、「倒産増によって銀行の融資が厳しくなり、さらなる倒産を呼ぶ悪循環に陥っている可能性もある」と指摘している。
国土交通省が発表した7月の新設住宅着工戸数によると、全体の着工戸数は前年同月比32・1%減の65,974戸で8カ月連続の前年割れ。分譲マンションでは、前年同月比71・9%減の3,961戸で、統計を取り始めた85年1月以降、2カ月連続で過去最低を更新。
民主党は公共事業の大幅削減を主張しており、建設業界は、厳しい経営環境が続きそうだ。
* 銀行の国債保有残高、111兆円
2009年09月06日 . カテゴリ ニュース.
銀行に預金であつまった資金が、国債市場に流れ込んでいる。貸し出しの低迷で、銀行が運用難に陥っており、国内銀行が保有する国債の残高は、昨秋から急増し、6月末には111兆円台と過去最高水準に。
日銀によると国内銀行の6月末の預金額は過去最高の約573兆円。これに対して貸出金は、約431兆円と3カ月連続で減少。預金から貸出金を引いた「預金超過額」は最高の142兆円に達し、この約8割が国債に回っている計算。
貸し出しが伸びていた昨年3月には、銀行の国債保有額は約81兆円だったが、その後の伸び悩みで保有額は、今年5月末に111兆9,080億円と、約5年ぶりに過去最高を更新。6月末も111兆8,347億円と高い水準で推移している。
大手銀行の6月末の国債保有額を3月末と比べると、みずほフィナンシャルグループが約19兆円から約22兆円に、三菱UFJは約25兆円から約29兆円、三井住友は約15兆円から約16兆へと増えている。
* 民主党政権でこう変わる?
2009年09月01日 . カテゴリ ニュース.
|
|
政策 |
こう変わる? |
|
10年度から実施 |
子ども手当 |
中学卒業までの子供1人あたり月2万6,000円(10年度は半額)を支給。全額支給にあわせて配偶者控除、扶養控除の廃止。 |
|
高校授業料 |
公立高校は無償に。私立高校生には相当額支給。 |
|
|
暫定税率の廃止 |
ガソリン税で、1リットルあたり25円引き下げに。 |
|
|
高速道路の原則無料化 |
10年度から段階的に進め、12年度から完全実施。 |
|
|
4年後までに実施 |
消費税 |
4年間、税率引き上げは「凍結」。 |
|
年金 (関連法案を整備) |
すべての人が同じ制度に加入。転職しても面倒な手続きを不要に。 |
|
|
月7万円(満額)の最低保証年金を創設。 |
||
|
医療・介護 |
後期高齢者医療制度を廃止し、現役世代と同じ制度に加入。 |
|
|
介護報酬を引き上げ、職員の給与を月額4万円引き上げ。 |
||
|
雇用対策 |
製造現場への派遣を原則禁止し、新たな専門職制度を設ける。 |
|
|
すべての労働者に適用する全国最低賃金(時給800円)を設定。全国平均で時給1,000円を目指す。 |
||
|
農家の個別所得補償 |
販売価格と生産コストの差額をもとに所得を補償。11年度から本格実施。 |
|
|
中小企業対策 |
法人税率を現行の18%から11%に引き下げ。 |
|
|
地球温暖化 |
温暖化ガスを20年までに90年比25%削減(現行の05年比15%より厳しく) |
|
|
郵政改革 |
4分社化を見直し、郵便局での郵政3事業の一体的サービス提供を保障 |

