厚生年金保険料の上限引き上げ

公開日 : 2011年11月1日


 厚生労働省は会社員が加入する厚生年金保険料の算定基準を見直し、対象となる月収の上限を引き上げる方向で検討に入った。現在は月収605,000円が上限で、これ以上の収入があっても本人負担の保険料は月50,877円に抑えられているが、厚生労働省は上限を1,175,000円に引き上げて保険料収入を増やす方針。
 
 厚生年金は、月収の約16.4%を労使が折半で国に納める仕組みで、現行では、月収が605,000円以上になると保険料は頭打ちになる。
 
 会社員が加入する健康保険は月収1,175,000円が上限であり、厚生労働省は厚生年金を同水準に合わせる方針だ。この場合、保険料は最大99,000円に引き上げられる。
 
 月収の下限も引き下げる方針で、現在は月収が約100,000円以下の人は月に8,041円の保険料を払う必要がある。これを見直し、下限を月収78,000円程度に引き下げたうえで、保険料を月6,400円に軽減する案を検討するようだ。

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