納付10年で年金受給(28年7月27日)

公開日 : 2016年7月27日


 首相が年金の受給資格を得るのに必要な保険料の納付期間を、来年度から現在の25年から10年に縮める意向。
 
 納付期間が足りずに年金を受け取れない無年金者の問題をあげ、納付期間の短縮を「来年度からスタートできるよう準備を進める」と表明した。
 
 現行法は消費税率を10%に引き上げるにあわせて導入すると定めているが、財務、厚生労働両省は首相の意向を受けて消費増税を待たずに先行導入するようで、来年の通常国会に関連の予算案や法案を提出するようだ。
 
 年金は20歳以上から60歳未満の間、すべての人が保険料の納付を義務付けられている。納付済み期間に免除期間などを合計した期間25年以上に達すると、年金を受け取れる。非正規労働者の増加などを背景に、納付期間が25年に達しない人が増加。
 
 受給資格の10年間への短縮で、約42万人いる無年金者のうち約17万人が新たに年金を受給できるようになる見通し。

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