貸し渋り

公開日 : 2008年11月10日


 最近、金融機関の貸し渋りが問題になっているようだ。ニュースにも書いたが、責任共有制度(保証協会が保証したもので返済が焦げ付いた分について、金融機関にも一定の負担をさせるもの)が導入されたせいで、金融機関がリスクを嫌い、貸し渋っているようだ。実際、保証協会が保証しても金融機関が貸さないという実例がある。

 先日、友人が毎月の返済額の半分が利息だったので、借り換えもしくは繰り上げ返済をしようと金融機関(大手銀行)に相談に行き、借り換えをしたい旨を伝えたら、はいどうぞ!という返事だったらしい。数千万円の借り入れの利息がなくなるぐらいは、痛くもかゆくもないのだろう。借りるほうはその利息の返済で大変というのに。

 経済対策によると、過去最大の住宅ローン減税を実施するようであるが、減税で税金が戻っても膨大な借入金は残る。仮に、5,000万円を借り入れ、借り入れの残の1%の税金が戻るとする。

 50万円の税金が戻るが、借り入れの金利が3%とすると150万円。50万円戻っても150万円の金利負担が生じマイナス100万円となる(もちろん、不動産は自分の所有になる反面、借り入れを返済できなければ不動産は失う危険もある)。ローン減税で、借り入れが増えればますます潤う金融機関。預け入れる金利より、借りる金利が10倍では我々市民はたまらない。

 

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