企業寄付、最多の6,900億円

公開日 : 2012年3月28日


 企業が2010年度中に決算を迎えた期(1年間)に支出した寄付金は総額6,957億円(前年度比27.3%増)に上り、統計を取り始めた1962年度以降、最も多いことが国税庁の調査で分かった。東日本大震災の被災者に向けた義援金などが、全体を押し上げたとみられる。
 
 国は震災後、国や地方自治体への寄付のほか、日本赤十字社などを通じて企業が被災者への義援金を支出した場合、全額を損金に計上できる税制面の優遇策を拡充。優遇が認められた寄付金は2,459億円で前年度より4割以上増え、総額ではこれまで最高の1997年度を1,217億円上回った。
 
 営業収入10万円当たりの寄付金支出額は平均で51円。業種別では運輸通信公益事業が138円で最も多かった。

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