ミニ保険、500万件突破

公開日 : 2013年9月1日


 2012年度の契約件数は前年比で15.7%増え、制度開始から7年で500万件を突破。賃貸入居者向けの家財保険やペット保険など大手生損保が手薄な分野で伸びが目立ち、新規参入も相次いでいる。 
ミニ保険を手がけているのは、イオングループ、旭化成ホームズなどが参入しているほか、東京海上ホールディングスも2009年に少額短期保険会社を完全子会社にした。

 病気や出張でコンサートに行けなくなった場合にチケット代金を払い戻す保険や、結婚式や葬式の参列者向け傷害保険などユニークな商品も多い。

 金融審議会は2013年6月、保険金の代わりに介護・葬儀などの現物サービスを選べる保険を解禁する方針を打ち出したため、少額短期保険会社が参入すれば、規制緩和の主な担い手となるかもしれない。

 ただ、ミニ保険会社は生損保と異なり、破綻した場合の公的な安全網はないので、契約者は加入時に事業内容や情報開示姿勢などをチェックする必要がある。

ミニ保険
正式には「少額短期保険」といい、保険業法改正により2006年4月から制度が始まった。保険金額が最大1,000万円、契約期間も最長2年と規模が小さく、資本金が1,000万円で開業できるため、通常の保険会社に比べ設立が簡単。1億3,700万件の個人契約がある生命保険と比べるとまだまだ規模は小さい。

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