使途秘匿金60億円

公開日 : 2015年8月26日


 2014年6月までの1年間に企業が支出先を明らかにしない「使途秘匿金」として国税当局に申告した資金の総額が60億円で、24億円の制裁課税を受けていたことが分かった。使途秘匿金を支出した企業は1,054法人。業種別では建設業の課税額が最も多い。   

 2013事務年度(2013年7月~2014年6月)に使途秘匿金を申告した 1,054法人のうち、資本金が1億円を超す大企業は186法人30億円で、   12億円が課税された。
 
 業種別の課税額は建設業(11億円)が最も多く、卸売業(3億円)とサービス業(3億円)が続き、製造業(2億円)と運送業(2億円)も目立った。
 
 国税庁が統計を取り始めた1995事務年度以降の19年間では、延べ         3万9,177法人が4,235億円の使途秘匿金を支出。1,694億円を課税されていたことも明らかになった。
 
 使途秘匿金は、政治家への裏献金やリベートの原資になっているとの批判は根強いが、企業が使い道を隠そうとするケースは後を絶たない。

*使途秘匿金は、通常の法人税のほかに、支出額の40%が課税される。

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