国民健康保険の赤字拡大

公開日 : 2016年3月3日


 厚生労働省は自営業者加入する国民健康保険の2014年度の赤字が、3,585億円と前年度から474億円悪化したと発表。原因は加入者の減少で保険料収入が減り、高齢化により1人あたりの医療費が伸びているため。
 
 全国の1,716市町村が運営する国民健康保険の保険料収入は3兆571億円と507億円減。加入者が3,302万人となり、95万人減ったことが響いた。75歳を迎えて後期高齢者医療保険に移ったり、主婦が働き始めて社会保険に加入する人が増えている。
 
 医療費の支払いは560億円増え、9兆3,585億円。加入者の平均年齢が上がったため、1人あたり平均医療費が増えた。
 
 加入者の平均年齢は50.4歳で、大企業の社員が入る健康保険組合(34.3歳)を大きく上回る。そのため1人あたりの医療費も2倍以上に膨らんでいる。

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