銀行融資0%台が6割

公開日 : 2018年4月3日


 日本銀行がマイナス金利政策を導入して2年がたち、銀行の貸出金利は下がり続け、2017年末の貸出金残高のうち金利0%台の融資は全体の62%に拡大。利ざやで稼ぐ銀行のビジネスモデルが崩れつつある。

 国内銀行の貸出金残高は2017年末時点で471兆円(外貨貸し出しなど含まず)。このうち約290兆円が金利1%未満の貸出金。金利2%超の貸出金は10%で5%減。

 貸出金はマイナス金利の導入で2015年末から6%増えたものの、企業への融資よりも不動産融資が増加。
 
 マイナス金利政策は、世の中に出回るお金を大幅に増やしたが、預金は増える一方。金利はゼロ%に近いにもかかわらず、預金残高は760兆円と2年前に比べ12%増加。少子高齢化で将来の不安が強く、貯蓄志向に変わりはない。
 コスト削減も急務で、みずほフィナンシャルグループは今後10年で全従業員の4分の1に当たる1万9,000人を減らす計画。

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