海外関連の遺産申告漏れ額2・1倍

公開日 : 2008年12月29日


 2008年6月までの1年間(2007事務年度)に相続税の税務調査で見つかった遺産の申告漏れ総額が、前年度比1・0%増の4,119億円だったことが、国税庁のまとめで分かった。増加は2年連続となり、海外資産が絡む申告漏れが2・1倍の308億円と過去最悪を記録した。国税庁は「大口・悪質な事案を重点的に調査した結果」としている。
 全体の追徴税額は0・2%増の941億円だった。調査総数13,845件のうち、85・8%の11,884件で申告漏れが判明し、仮想・隠ぺいを伴う遺産隠しだとして重加算税の対象となったのは1,914件で、申告漏れ件数全体の16・1%と前年度の15・1%から上昇。海外資産関連の調査件数は407件で、前年度比11・8%増だった。

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