新規参入行の融資25%増(29年12月3日)

公開日 : 2017年12月3日


 ネット銀行などの新規参入銀行が融資を伸ばしている。6月末の残高は前年同月比25%増の7兆6千億円。低コスト運営による低い金利や付帯サービスを武器に住宅ローンが伸びをけん引しており、みずほ銀行や三菱UFJ信託銀行など大手行が新規の住宅ローン事業の縮小に動く中、ローン需要の「受け皿」になっているようだ。

 新規参入行は住信SBI、イオン、大和ネクスト、ジャパンネット、セブン、じぶん、ソニーの7銀行。融資残高首位は住信SBIの2兆5,688億円で1兆7,674億円のイオン銀が続く。両行とも融資全体の多くを住宅ローンが占め、住信SBIの住宅ローンの年間申込額は約7千億円で、約半分が他行からの借り換え。

 ネット上で手続きを終えられるのが特徴で、イオン銀は365日、営業時間の長い138支店の利便性とイオングループ店舗での買い物が割引になる特典がある。

 住宅ローンは融資額が大きく貸倒リスクは低いため新規参入行が力をいれている。

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