国税の滞納、3年ぶり増加

公開日 : 2009年8月4日


 2008年度に新たに発生した国税(所得税、法人税、消費税など)の滞納額が前年度に比べ1・8%増の8,988億円となり、3年ぶりに増加。滞納残高は、10年連続で減少したことが国税庁のまとめで分かった。
 

 差し押さえを免れる目的で資産を隠すなどした悪質な滞納者を、国税徴収法違反(滞納処分免脱)容疑で刑事告発したのは5件(8人)で、前年度を2件上回り、過去最多を更新。
 

 08年度に新規発生した滞納を税別でみると、最も多いのが消費税で、前年度比3・4%増の4,118億円、法人税は、14・9%増の1,835億円でいずれも2年連続で増加。所得税は3・1%減の1,681億円と、2年連続で前年度を下回った。
 

 08年度の滞納残高は1兆5,538億円と前年度より3.8%減。滞納残高が減るのは10年連続。同年度中に滞納整理を終えたのは9,601億円(前年度比0・9%増)で、新規発生額を613億円上回った。

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