建設業への融資低調

公開日 : 2009年9月11日


 銀行の建設業向けの貸付金残高が減り続けている。今年6月末の貸出残高は13兆5,309億円で、建設業者の倒産件数が過去最多を記録した1984年以来、25年ぶりの低水準となった。銀行が審査を厳しくしているうえ、新規の資金需要も減少しているようだ。
 

 東京商工リサーチによると、建設業者の倒産件数は毎月300件以上と高水準で推移しており、「倒産増によって銀行の融資が厳しくなり、さらなる倒産を呼ぶ悪循環に陥っている可能性もある」と指摘している。
 

 国土交通省が発表した7月の新設住宅着工戸数によると、全体の着工戸数は前年同月比32・1%減の65,974戸で8カ月連続の前年割れ。分譲マンションでは、前年同月比71・9%減の3,961戸で、統計を取り始めた85年1月以降、2カ月連続で過去最低を更新。
 

 民主党は公共事業の大幅削減を主張しており、建設業界は、厳しい経営環境が続きそうだ。

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