社会保険未加入10万事業所

公開日 : 2008年10月10日


 社会保険(厚生年金と健康保険)に加入義務があるのに加入していない事業所が、今年3月末に約10万カ所あることが社会保険庁の調べで分かった。社会保険庁は、戸別訪問などで加入促進を進めているが、未加入事業所は2007年3月末と比べ約3,000カ所増えている。未加入の事業所は大半が従業員9人以下の零細企業。

 10万カ所の未加入事業所のうち、従業員が5人未満の事業所は8万2,309カ所、5人~9人の事業所は1万4,018カ所で、従業員が少ないほど未加入の事業所数が多い。

 社会保険庁が、未加入事業所を減らす活動に力を入れ始めたのは、04年度以降。それ以前は未加入事業所の実態の調査もせず、加入の呼び掛けにも消極的だった。

 現在は、まず文書や電話で加入を促し、従わない場合には社会保険事務所への呼び出しや戸別訪問で加入を求める。それでも応じなければ、従業員数が多い事業所から順に、職権による立ち入り検査で強制加入手続きに移る。07年度は強制加入手続きで加入したのは73カ所(被保険者数483人)。

 

未加入事業所に対する加入促進の流れ

1 未加入事業所を把握

2 文書・電話

3 訪問・呼び出し

4 戸別訪問

5 職権による強制加入

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