住宅ローンの「変動金利型」選択が増加

公開日 : 2009年2月8日


 住宅ローン利用者が「変動金利型」を選ぶ傾向が強まっている。日銀の相次ぐ利下げを受け、政策金利に連動する変動型の金利は大幅に低下。大手銀では新規の住宅ローンに占める変動型の割合が5~9割程度に高まっている。

 住宅ローンは5年、10年など長期の金利を固定する固定型と、日銀の政策金利の変更を反映して半年ごとに金利を見直す変動型の2種類がある。1月の新規実行金利で比べると10年固定が年3・6%程度なのに対し、変動型は2・5%前後で、約1%の開きがある。

 多くの銀行が変動型の適用金利を4月と10月の年2回見直すことにしているが、昨年10月と12月の日銀の利下げに伴い、各行とも前倒しで適用金利を引き下げた。

 住宅ローンは金利の上昇局面では、将来の金利負担が増えるのを防ぐために、長期固定型金利の人気が高まるが、変動型金利の利用増は、景気後退の長期化を予測する利用者が多いことが推測される。

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