国民年金基金の加入対象拡大

公開日 : 2009年3月10日


 厚生労働省は国民年金基金の加入対象を広げる。現在は、海外居住者や60~64歳の自営業者らは国民年金に任意で加入できるが、国民年金基金には入れない。これらの人々の加入を2011年4月から認める方針。
 

 国民年金基金は自営業者らが任意で加入し、基礎年金である国民年金に上乗せする分で、厚生年金に相当する。国民年金については、60歳に達しても加入期間が満期の40年に満たなければ、65歳になるまでの間、保険料を払い続けて年金額を満額(現在は6万6,000円)に近づけることができる。これらの人や海外に住む人は、上乗せ部分の国民年金基金には加入できず、加入要件の緩和を求める声がある。
 

 国民年金基金に加入すると、保険料(月6万8,000円が上限)は全額、社会保険料控除の適用を受けるため、所得税や住民税を軽減できる。加入する年齢や口数によって保険料は異なり、数種類から選択できる。
 

 現在、約2,000万人いる国民年金の被保険者のうち、国民年金基金に加入しているのは約65万人。

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