確定申告による納税額、5年ぶりに減少

公開日 : 2009年5月29日


 国税庁が発表した確定申告状況で、2008年分の所得税の申告納税額が2兆6,495億円(前年比11・6%減)と5年ぶりに減少したことが分かった。減少率は1998年分(15・9%減)以来、10年ぶりの規模。
 

 所得税の確定申告書を提出した人は、2,369万3,000人(前年比0・3%増)と10年連続で過去最高を更新。提出者のうちで、納税者は3・2%減の752万3,000人、納税者の所得金額は8・5%減の39兆5,940億円で、それぞれ3年連続、2年連続の減少。
 

 不動産や株価の下落で、譲渡所得が大幅に減っており、不動産の譲渡所得は23・7%減の3兆2,197億円、株式などの譲渡所得が46・0%減の1兆3,026億円で、それぞれ4年ぶり、5年ぶりの低い水準となった。
 

 主な所得が、事業所得の人の所得金額は、6兆4,587億円と7・6%の減少。景気の悪化や個人事業主の減少などが原因だろう。
 

 医療費控除などの還付申告は、1・1%増の1,283万6,000件で、4年連続で過去最高を更新。

検索 (文字を入力しEnter)