新規滞納消費税、53%

公開日 : 2012年8月12日


 2011年度の国税の滞納残高が、前年度比4.1%減の1兆3,617億円となり、13年連続で減少したことが、国税庁のまとめで分かった。うち、消費税の滞納残高は4,169億円で、全体の約30%。
  
 滞納残高はピークの1998年度(2兆8,149億円)の半分以下。同年度中に徴収すべき税額に対し、どれだけ滞納額が発生したかを示す滞納割合も1.4%で、過去最低。
 
 国税庁によると、同年度中に発生した新規滞納額は6,073億円で、消費税(3,220億円)が53%を占め、消費税導入の1989年度以降、最も多い割合となった。申告所得税1,234億円、法人税737億円が続いた。

 消費税増税が決まったが、このままだと消費税の滞納は増加するだろう。特に中小企業は、預かった消費税を資金繰りにあててしまうため、何らかの対処が必要だろう。消費税増税のデモンストレーション効果で消費が低迷するもの懸念する。

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