安定就業 50%割れ 

公開日 : 2012年3月31日


 政府は、大学や専門学校への進学者のうち、卒業・中退後に就職して正社員など安定した仕事に就いている人の割合は48%にとどまるとの推計をまとめた。就職先が見つからずにアルバイトをしたり、就職してもすぐに離職するが多いためで、高校を卒業・中退して社会に出た人の場合、安定就業の割合は32%とさらに低い。
 
 2010年春に大学や専門学校を卒業した約85万人のうち、すぐに就職した人は56万9,000人だが、近年の若年層の離職率の傾向から、就職しても19万9,000人が3年以内に離職する可能性が高いと分析している。
 
 卒業時に就職しなかった人や、アルバイトなど一時的な仕事に就いた人は14万人。中途退学した6万7,000人も含めると、安定的な仕事に就かなかった人は全体の52%の40万6,000人になる。
 
 高校から社会に出た人は一段と厳しく、大学などに進学しなかった35万人のうち、68%にあたる23万9000人が安定的な仕事に就かなかった。未就職者や一時的な仕事に就いた人は約3割の10万7,000人。

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