民間平均給与、429万6,000円

公開日 : 2009年10月1日


 民間企業に勤める人の2008年の平均給与は、429万6,000円で、前年より1・7%(7万6,000円)減少したことが、国税庁の調査で分かった。減少率は01年の1・5%を上回り過去最大。賞与が大きく落ち込んだことが主因。
 

 平均給与は1990年(425万2,000円)以来18年ぶりの低い水準。内訳は「給与・手当」が前年比1・0%減の365万円、「賞与」は64万6,000円と6・0%減。業種別の平均給与では、不動産業・物品賃貸業が11・1%、金融業・保険業が6・1%と大きく減少している。
 

 給与額別の分布では、「300万円以下」の割合が前年の38・6%から39・7%、「300万円超500万円以下」も前年の30・6%から30・7%に上昇する一方、「500万円超1,000万円以下」は前年の25・7%から24・8%に低下。
 

 2008年の1年間を通じて民間企業に勤めた給与所得者は1・0%増の4,587万3,000人。うち女性が2・6%増の1,805万5,000人と94年(2.8%)以来の高い伸びを示しおり、世帯主の残業減、各種手当減、失業による収入減を補うため、主婦が働きに出るケースが増えている可能性が高い。

 

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