労働力人口、初めて6割切る

公開日 : 2010年2月19日


 労働者の数を示す「労働力人口」が、2009年に戦後初めて15歳以上の人口の6割を下回ったことがわかった。高齢化が進み現役を退く人が増えているうえ、厳しい雇用情勢から就職活動をしない人が、増えているため。
 

 15歳以上の労働力人口の比率は、2009年で59・9%と2年連続で低下。比較可能な統計がある1953年以降で、6割を下回るのは初めてのこと。
 

 主要国の労働力人口の比率は、2009年にフランスやドイツで59・1%。これに対して、若年層の比率が高い米国は、65・0%、中国は73・7%。労働力人口の比率を上げても、就業者の比率を上げないと厳しいだろう。

▼労働力人口
 15歳以上の人口のうち、企業で働く人や自営業者などの「就業者」と、働く意欲があって仕事を探している「完全失業者」の総数をいい、国の経済力を示す指標にもある。リタイアした高齢者、職探しをあきらめた人、働きに出ない専業主婦や学生などは「非労働力人口」として区分される。

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