非正規雇用、44%増(30年9月3日)

公開日 : 2018年9月3日


 働く時間の自由度を求めて非正規雇用を選ぶ人が増えているそうだ。総務省によると「都合のよい時間に働きたいから」非正規雇用で働く人は592万人で、5年前から44%増加。人手不足を受け、賃金が上昇したり厚生年金に加入できたりと待遇改善が進んだことが大きい。
 
 総務省が発表した4~6月の労働力調査によると、パートや派遣社員といった非正規雇用は前年同期より4%多い2,095万人。
 
 非正規で働く主な理由は「家計の補助・学費等を得たいから」「家事・育児・介護等と両立しやすいから」などを抑え、「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最も多く全体の約3割を占めた。ただ、この5年で24%減ったとはいえ「正規の職員・従業員の仕事がないから」非正規で働くという人も259万人いたようだ。
 
 非正規雇用が増えている理由のひとつは待遇の改善。企業は、正社員よりも非正規雇用の賃金を引き上げており、6月の毎月勤労統計調査によると、パートタイム労働者の時給は1.8%増で、正社員ら一般労働者の所定内給与は0.9%増。
 
 非正規雇用の賃金上昇ペースが正社員を上回り、その差は縮小している。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2017年非正規の賃金は正社員の66%で5年前より4%も上昇している。

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