離職理由の相談相次ぐ

公開日 : 2009年5月26日


 会社都合の解雇にもかかわらず、離職理由を「自己都合」とされた、といった相談が相次いでいるらしい。失業給付が遅れたり、受給できなかったりすることもあるため離職者にとっては大問題。
 

 派遣社員として働いていた人が、「仕事がない」として派遣先から契約の中途解除を宣告され、本人は「会社都合」での解雇と思っていたが、派遣会社から届いた離職票には「自己都合」と記載されていた。失業給付の申請のためハローワークに行くと、「保険加入期間が足りず受給資格がない」と言われた。解雇なら6カ月間の加入で支給されるが、自己都合だと1年なので、男性は1カ月足りず。派遣会社に連絡しても対応してくれず、結局、申請は断念。
 

 4月上旬に労働組合などが行った電話相談会では、約350件の相談の半数が失業給付関係で、「自己都合退職にされたため、雇用期間が足りず、失業給付を受けられない」とか自己都合の場合は、会社都合より受け取りが数カ月遅れるために、「どうやって暮らせばいいか」などの相談があったらしい。
 

 会社都合で解雇するには、相当の理由が必要で、さらに助成金を受け取れなくなる可能性もあり、自己都合扱いとする企業が多いとみられる。

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