2011年政治資金収支報告書

公開日 : 2012年12月11日


 税金を原資とする政党交付金(助成金)への依存度は各党とも軒並み高い水で、民主党は83.2%で前年から微増。自民党は67.4%から72.5%に上昇。みんなの党は58.5%から96.8%、国民新党は40.0%から89.4%、たちあがれ日本は11.1%から77.4%にそれぞれ上がった。
2011年政党交付金(助成金)
民主党168億
自民党101億
みんなの党11億
国民新党4億
たちあがれ日本2億

 特徴が出たのは貯金にあたる繰越額で、2011年末時点で最も多かったのは民主党の183億9,200万円。前年から100億円弱を積み増し、他党を圧倒している。同党は政党交付金として年間168億円を受け取っており、その6割をそのままため込んだ格好。使わないお金は国庫に返還してもらわないと・・・。
 民主党に次いで繰越額が多かったのは公明党の54億1,200万円。野党第1党の自民党が23億6,500万円で続いた。民自両党の繰越額の差は約8倍。自民党はこれとは別に2009年衆院選の準備などで借入金85億円が残っており、財政事情は火の車といえる。民主党は無借金だが、次期衆院選の結果次第では、これが逆転する可能性も否定できない。
 
 2011年度の企業・団体献金の総額は16億円1,400万円で前年より21.9%減少。4年連続の減少で、集計を始めた1976年以降で初めて20億円を割り込み、過去最低を更新した。
 最も多く献金したのは日本自動車工業会の6,030万円で、2位はトヨタ自動車の5,140万円だった。年間2,000万円超の献金をした企業・団体では自動車業界が全体の5割を超えた。

 年間2000万円超の献金をした企業・団体
                   (単位:万円)
献金額 献金先
企業 トヨタ自動車  5,140 自民党
キャノン       2,500 自民党
日産自動車  2,050 自民党

団体 日本自動車工業会  6,030 自民党
日本電機工業会  5,000 自民党
日本鉄鋼連盟  4,000 自民党


          

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